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当教室のレッスンポリシー

ここでは教室で私が大切にしている考え方についてお知らせいたします。

 

♪耳を育てる大切さ

 

耳は演奏するにあたって信じられない位素晴らしい力を発揮します。自分の出している音を良く聴き分けることができることは、演奏に大変良い影響があります。

 

良い耳を育てる為に、日頃よりたくさんの音楽に触れて、興味を持って聴くことをおすすめします。普段選んでいる教本を進める事を基本としつつ、世界中の様々なタイプの美しい小品を皆様に随時ご紹介しています。

 

     またレッスン室では距離をとって互い違いに配置された2台のグランドピアノによるレッスンが可能です。(ドイツ・ベルリン製ベヒシュタインL165、日本製ヤマハⅭ3)片手練習の時も、もう片方を講師が受け持ち一緒に二台ピアノでフォローすることができ、アンサンブルが体験できます。

 

現役のピアニストである講師が出すもう一台からのピアノの音を聴き、毎回のレッスンで耳が敏感になる事で、メロディやリズム、ハーモニーへの理解がより体感的で直感的になります。

 

導入期欠かせない連弾も、2台のピアノアンサンブルに変えて距離を保ちながらレッスンを行うことが出来ます。相手の音を聴くことで自然と音楽的な耳へと成長を促す事ができます。中級では、ブルクミュラーやツェルニーなども連弾楽譜が出ていますのでレッスンに来ることで一人で弾くのとは違った楽しみを見出せるよう工夫しています。上級者はモーツァルトのソナタの連弾や、ピアノ協奏曲の2台ピアノでのレッスンなども行っております。

 

 

♪生徒さん自身の感受性を育む大切さ

 

私のレッスンは、今弾いてみてどうだったか、自分なりに何かが感じられたのかを本人にうかがうことからスタートする事が多いです。

 

先に講師が音や指番号の間違いを直したりすることも出来ますが、あえてワンクッション置き、今自分が出した音楽について生徒さん自ら感じたり味わったり観察したりする時間をとるようにしています。

 

それは何故かといわれると、ひとつには音楽の本質を捉える為にもまずは各自の感受性、野生的勘、ご自身の《好き》をもっと信頼して大切にしてほしいという想いからです。

 

もしも、講師の言う事を生徒さんが一方的に流れ作業の如くきいていたり、ミスを直すだけのために黙々と練習を重ねているとすれば、表面上は一見上手くいっているように見えていても、心で音楽を感じる間がなく、音を処理するようになってしまいます。

 

それでは、まるで車の運転中に他の誰かにいつの間にかハンドルを握られているような、そんな状態になりかねません。

 

生徒さん自身が自分の出した音や目の前の音楽をその時どう感じたか、第一声目のここにはレッスン上のヒントが隠れています。

 

おうちでは〇〇だったけど、今は〇〇だった

〇〇の鳴き声みたいで楽しかった

身体の〇〇が⬜︎⬜︎で弾きにくかった

〇〇な感じがした

〇〇の響きが変なかんじがした

 

こういった、生徒さんが自由な発想力からくり出すワードの数々と、作曲家が楽譜に書き残した沢山の情報にいつも私は注目していて、ご自身がその日気になった事柄をきっかけとしてレッスンを私と一緒にさらに音楽の世界を深掘りし、広げてまいります。


深掘りした後に弾いた音は、全く違う素敵なものになるのが講師の私もいつも不思議に思う所です。


楽譜上の記号を守ろうとするだけの演奏から解放されて、こころを動かしながら演奏してまいりましょう。


♪親御さんとお子さんの関係性の大切さ


〜お子さんのレッスン時間内であれば、ご希望された親御さんは無料でピアノミニレッスンを受講する事が可能です。


これは強制ではありませんが、ピアノ経験のある親御様に大変ご好評頂いています。


お子さんばかりがピアノを弾くよりも、場が和やかになり、親子関係やレッスンへ良い影響が生まれる効果があります。


是非ご一緒したい、と言ってくださる親御さんには、まずはなるべくご負担の少ない曲目を弾いて頂き、5〜10分程度短いレッスンを受講する姿をお子さんに見て頂いたり、お子さんとご一緒に連弾するパートを練習したりするようにするのですが、親御さんがピアノを習う姿を見るだけでも、様々な発見があるようです。


レッスンへの取り組み方、親御様やお子さまお互いの接し方や感じ方が変わります。


  

♪生徒さんが試行錯誤し自ら学ぶ力を育むことの大切さ

 

つい私たち大人は、ただしいとされる道筋や正解を先に教えてしまいがちですが、そうしてしまうと、生徒さん達が自分で学び感じとる折角の機会がいつの間にか先に奪われやる気や地力が下がってしまう様に思います。

 

よく「言われないと動けない」などというのはそういったところにもしかしたら根っこの原因があるのかも知れませんね。

 

失敗は責める必要はなく、むしろ色々トライした分、成長のチャンスが生まれるため、必要不可欠です。


「その調子、これからが楽しみね」くらいに考えて、是非ピアノという道のりの長い習い事に出来るだけ余裕を持ってみてください。

 

また、親御さんが右往左往するのは結果的にお子さんにマイナスに作用し伝染してしまうこともあります。


間違えるのを恥ずかしいと感じたり、ご本人の意欲自体を削いでしまったり。良かれと思ってやってあげた事が逆効果だったり。全てはそれだけお子さんを大切にする愛情ゆえなんで、もどかしいですよね。

 

レッスンの進度や内容は本人と講師に任せ、ある程度距離をとって見守り軽い声がけ程度に留めたほうが結果的に見たら上手く行く事が多いです。

 

ピアノが好きと言う気持ちがきちんとあるならば、少しくらいまわり道や寄り道しても大丈夫です!

 

まずはひとつのことをじっくり考えていけるように、また出来たら二つ目という具合に指導を重ねて行きます。

 

たとえば、楽譜の読み方、椅子の前の立ち方、座り方、ピアノの鍵盤の仕組みや並び方、自宅での練習法など、基本的な事柄から一緒に見直します。

 

弾くのが苦手ならまずは歌ってもらうようにします。

 

歌が苦手ならリズムうちから入ります。

 

ピアノレッスンは基本自宅での練習が必須のお約束ですが、もし自宅での練習が何か事情があってあまり出来なかった場合は、こちらにいらした時に初見で練習をし、練習法を学んでから自宅での復習をお願いし、次回のレッスンでその定着具合を確認する様にしています。

 

何かをひとつ学べば、それが生徒さんの自信となり、またひとつ違う学びを重ねる事ができると私は信じています。

 

生徒さん自身の自発的な貴重な学びの意欲や機会、失敗も含めた試行錯誤の時間を奪わないであげる事はとても重要であると考えています。

 

♪個性を活かし自分らしさを知ることの大切さ

 

レッスンを進めるうちに、講師は生徒さんの性格や身体的な得意・不得意、癖にいたるまで常によく観察・分析して、どのようなアプローチが最適かを見抜きつつレッスンを進めてまいります。

 

例えば同じ事柄を指導する際も、生徒さんにより声掛けの方法や、導き方を変えていきます。


共通して押さえて置きたい大切な所は勿論あるのですが、ひとりひとりに合った指の意識のやりやすさや、姿勢、合っている進め方、導き、椅子の座りかたからテンポ感、これまでの経験値にいたるまで、様々な点に個人差があると感じるからです。


人は10いたら10人とも皆アプローチや考え方、感じ方が違います。親子なのになぜ違うのでしょうか、と良く皆さまおっしゃいますが、親子も勿論違う人間同士なのです。ピアノは自分の個性を見出していく良いチャンスでもあります。


個性を活かす、というのは決して流行りの言葉上の綺麗事ではなくて、自分らしく生きていく上でなくてはならない視点であり、今後の人生の様々な節目でもその学びや気づきがきっと活かされていくと私は信じています。

    

 

     

♪伝統的に受け継がれていくクラシック音楽の大切さ

     〜ヨーロッパのレッスンを仙台へ


これまで私は日本のみならず、現役の演奏家の先生方を中心に世界中の10名以上の先生方に教えを受けてまいりました。

いずれも第一線で活躍していた方ばかりで、学ぶべきことが多く大変感謝しておりますが、その系譜は国別にいうとアメリカ、ドイツ、フランス、イタリア、チェコ、ロシア、ウィーンなど色々です。


中でも、留学していたチェコの2名の恩師の先生方の教えが、私の今の音楽の捉え方のベースに存在しているのはこれだけの年月が経ってもいまだに揺るぎません。やはりそれ程に私にはチェコでの音楽体験が豊かで強烈だったのだと思います。

 

教室では専門家を目指す生徒さんは若干名ですが、趣味でピアノを弾く方にもチェコの私の先生たちならなんとおっしゃるだろう、といつも考えながらヨーロッパのレッスンさながらにアドバイスを差し上げています。

 

先生方が大切にされていたのは何より!音楽が活きている事。

 

時には言葉のように、歌のように。アーティキュレーション(音を切ったり繋いだりする事)の付け方や拍感、リズム感もヨーロッパでは日本の感覚とはひと味違います。

 

皆さんの演奏に私が先生方に学んできた事が活かされるのはとても嬉しい事です。

 

ただ指が動き音が並ぶような演奏から少しずつ脱却してみませんか?


それには、楽譜の深い読み込み方、捉え方が必要になると感じています。

 

目の前の音楽に則したタッチで、ピアノで歌うように、ある時は語るように、弾むように、響きを良く聴いて楽曲の魅力を味わいながら活き活きと美しく音楽を奏でられるようになる方法をお教えします。

 



《その他》

 

♪動画レッスン・オンラインレッスンが通年可能に

 

動画レッスン、オンラインレッスンによる振り替えを通常の振替と同様にご活用できます。

 

海外や遠方の方も動画レッスンやオンラインでピアノレッスンを受講できます。

 

♪教室では現在対面でレッスンを実施しています。

 

・鍵盤は「鍵盤奇麗(銀イオン)」にて定期的に除菌に努めます

・室内は24時間換気扇を使い、レッスン前後には定期的に空気の入れ替えを行っています

・体調の悪い方や、熱が37.5以上ある方はその日はお休み頂きます

・レッスン中のマスク着用は自由としています


・また、小さなお子さまの躾にはこちらから特に介入は致しませんので各ご家庭で宜しくお願い致します。


教室で講師とコミュニケーションが取れる事はどの方もレッスン受講の必須条件にさせて頂いております。