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束の間の想い

この楽曲は、先に「アンダンテ」の解説で触れたとおり、BSのTV番組のチェコ特集の中で、とある現地の音楽学校の生徒さんが演奏していた作品です。

 

冒頭はヴァイオリンで演奏されるようなイメージで、哀愁を帯びた旋律が自分の元に舞い降りるかのごとく、開始されます。

 

次第に主旋律に対旋律が絡みあい、左手へ主旋律が移行した後は仄暗い停滞するような部分を経て、何かわだかまりを持っているようです。

 

それを解き放つかのように爆発して、絶唱し、最後は彼方へと飛んでいってしまいます。短い中にもドラマがある楽曲です。

 

個人的には、赤屋根のプラハの街並みを眺めながら、この曲を聴きたい(弾きたい)と思っています。

 

世界遺産であるチェコ・プラハの街並みは不思議と物悲しいメロディがしっくりきます。

 

プラハの地に降り立ち、その街並みを始めてこの目で見たとき、その美しさに自然と涙が出ました。

 

(街自体から音楽が聴こえて来そうです。 )